オフィスマウンテンvol.11
『体操させ、られ。してやられ』

原作:山縣太一「体操させ、られ。してやられ」(第二回ことばと新人賞)

 

作・演出・振付:山縣太一

戯曲構成:山縣太一、宮﨑輝

出演・振付:大谷能生、横田僚平、岡田勇人、宮﨑輝、鶴田理紗

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第二回ことばと新人賞『体操させ、られ。してやられ』​舞台化を記念して応援コメントが届きました!
 

なにかするとき、自然に動いてる。

いちいちからだに動作を指令をしてるつもりはない。

でも山縣太一さんは、なんだか違う。

動いてる筋肉にむかって「ありがとう」とか「このやろー」とか

やりとりしてる気がする。

もし、脳に関係なく勝手に筋肉が動いていたとしても

「何してるの?」ってやさしく相談に応じてるにちがいない。

 

そんな山縣さんの作品を観るたびに、

ぼくの頭は混乱するかもだけど、筋肉はたいてい喜んじゃいます。

なので、またからだに連れられて見に行っちゃうんでしょうね。

で、帰り道はたいていヘンテコな歩き方になっちゃってるんでしょうね。

祖父江慎(ブックデザイナー)

正直、第一印象はよくなかったと思う。

きっとお互いに。

初めましては2001年だから、もう時効だろう。

 

あけすけと発言しているようでいて、

かなり繊細で傷つきやすい。

めんどくさいな、と思う。

でも、うらやましいな、とも思う。

 

飄々としているけど、

軸足はしっかり地面を押していて、ブレない。

あ、またなんか吠えてるな、あぁ損してるな。

でも、うらやましいな、とも思う。

 

『誰かや、何かの、評判とかどうでもいい。』

言ってみたいけど、なかなか振り切れない。

それをしれっと、なんでもないかのように飛び越える作品を山縣太一/オフィスマウンテンは創り続けている。

 

不器用で、まっすぐで、たまになんかちょっと間違ってる気もして、

でも、どこかで、うらやましいなって思ってる。

それは、わたしだけじゃないはず。

 

 

ヒリヒリするほど緊張する作品に出逢いたい方はぜひ、オフィスマウンテンを一度体験してみてください。

自分の中の隠したい何かに、直面せざるを得なくなるから。

『体操させ、られ。してやられ』は、一見して山縣さんが発明した独特の戯曲の文体に近いが、読んでいけばそれが小説という形式を意識したものであることははっきりわかる。しかしやっぱり戯曲のようでもある、というよりも身体による上演を絶えず意識させられる。読みながら身体がむずむず動いてしまう。そんな小説はなかなかない!そして、この戯曲のような小説が上演されるらしい。オフィスマウンテンは、ジャンルも形式も身体も空間も越境して、踊り狂うだろう。

山本伊等(演劇、散文、Dr. Holiday Laboratory 主宰)

オフィスマウンテンの舞台を観ている時、そこにいる俳優たち、というか、そこにある身体たちの刻一刻があまりにも豊かで複雑な陰影をみせてくれるので、発話される言葉・文章=台詞がほとんど耳に入らない、いや入ってはいるけど意味=センテンスとして把握する脳の言語野が働く余裕がない、という感じ(あくまで僕の場合)。
ところが、今回の舞台上演の元テクスト、山縣太一が書いた小説『体操させ、られ。してやられ』を読んだ時、そこに書かれている「文」が、文の連なりが、文の連なりからなる出来事・光景が、ものすごい勢いで動く、蠢く、踊っているので驚いた。つまりそこに「文という身体・運動」があった。
さて今回。そこからさらに再び上演のための「台詞」となった言葉たちが、俳優たちの身体から、もちろん動きとともに、発せられることになるわけだが、その時、観客席ではたして僕は、僕の視・聴はどうなるだろうか。

​桜井圭介

​桜井圭介

これまでに何度かオフィスマウンテンの作品を横浜のSTスポットに観に行って、とても興奮する演劇を体験してきた。俳優たちが絶えず発話と発話には満たない身体的な会話を繰り返していて、観客席でそれを鑑賞しているこちら側も、目と耳を通して脳と身体が揺さぶられる。とても粘着質なこの観劇の体験は、ここでしか味わったことのないものだった。

今回は、想像するに机の前にただ座って書かれたものではなく、身体を動かしながら書かれたものなのであろう小説『体操され、られ。してやられ』を、そのまま演劇にするという。観客としての自分にとっては、先に小説を読んだうえで舞台を観るというのが、今回の公演に際しての新しい試み。今度はどのように揺さぶられるのだろうか。

オフィスマウンテンには、各俳優がそれぞれの物語を持ってそれぞれの表現を持続していく強固さと、集まって何かしていることの心地よさがある。それが、バンドのような感じもする。

 

 

村上啓太(在日ファンク)

加藤弓奈(急な坂スタジオ ディレクター)

太一さんの「動き」には


太一さんの身体を感じたり受け取ったり、バレてるかも知れないけれど観察したりできてから、つまり直にお会いしてから少し時間が経っていますが、今回の受賞作『体操させ、され、してやられ』を拝読して、その時の感覚が新鮮に蘇りました。
太一さんの身体には、気持ちよく弾んでいる何かが脈打っていて、噴出度合いの目盛りも細かく外に吹き出しています。こぼれ出たり滲み出たりではなく、愉快にスチームしていて、手の甲とかうなじとか、膝の裏とかに当ててみたくなります。
役者として脚本家として演出家として小説家として、太一さんのことばと動きはどんな風にかかわり合っているんだろう、と思い巡らしました。作品中に「読み言葉の世界にしか住んでない言葉」と「書き言葉の世界にしか住んでいない言葉」という語が出て来ます。太一さんは、どちらにも属さない住人たちとも気心が知れているので、そこかしこで談笑が起こります。その愉快さの中にもチクリとすることは潜んでいるし、それをわざわざ隠したりもしない。
太一さんが舞台上で見せてくださる、あらゆる二択から解放された稠密感は身体も心も踊らせてくれます。エステ機器を超えに超えるスチームです。読点のない世界で吹き出す愉快なスチームです。当たりたい。ただその一方で、「ゆっくり動くダンサーの動きの中に速さを感じなけりゃそのダンサーはゆっくりなだけだ。」という件にはゾッとしましたけれど笑。

 

 

 

隅地茉歩(セレノグラフィカ)

山縣太一は戯曲を「喉で書く」。とはいえ、口立てではない。俳優を振付けるテキストがあらかじめ書かれていることがマストだし、句読点の使い方も絶妙だ(俳優に発話させ、「られ」るのか「してやられ」るかどうか、にかかわらず)。文字を音として立ち上げ、駄洒落のようなライミングを響きわたらせ、物語をドライブさせてゆく、傑出した才能。そこに現出する「だる絡み」が、心地よさをもって幻出してくるさまをこそ目撃すべし! 「アウトレイジ」な俳優たちの身体と言葉をもってなされる、オフィスマウンテンという「山の会」の文学立体化運動に、大いに期待している。

和久田賴男(ベルリン・セミナーハウス)

小説として新人賞をとったこの作品は、発話されることをまずは前提としない、書き言葉の表現である。語尾の伸ばし棒や小さなあ、は紙の上でこそ躍動するものだろう。それを―伸ばし棒や小さなあや諸々を―俳優の身体に託し舞台に上げることは、いわば濃縮還元のような試みだと思う。書いている太一さんの身体から、伸ばし棒や小さなあを経由して、俳優の身体へ還元される。わかりあえないのが当然である(でもわかろうと、させ、られる)。そんな体験になるんじゃないかと予測しています。

たくみちゃん(アーティスト)

佐々木敦(「ことばと」編集長)× 山縣太一(オフィスマウンテン主宰)

第二回ことばと新人賞「体操させ、られ。してやられ」

​舞台化記念トーク配信

2021/10/22 収録  会場:急な坂スタジオ

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ゲストトーク 第一弾
中原昌也×山縣太一×大谷能生

guest:中原昌也氏(音楽家・小説家・映画批評家)
2021/11/4 収録  会場:急な坂スタジオ

ゲストトーク 第二弾
荘子it×山縣太一×岡田勇人

guest:荘子it氏(ラッパー・トラックメイカー)
2021/11/7 収録  会場:STスポット

ゲストトーク 第三弾
村社祐太朗×山縣太一×横田僚平

guest:村社祐太朗氏(新聞家主宰)
2021/11/24 収録  会場:急な坂スタジオ

新作『体操させ、られ。してやられ』に向けて
応援動画が届きました!!
​第二弾は山下残さん!

​第一弾 たくみちゃん(アーティスト)

 

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山下残さん『体操させ、られ。してやられ』応援動画!!
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たくみちゃん『体操させ、られ。してやられ』応援コメント!!
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