2019/9/30〜10/6稽古場日記
9/30 11日ぶりの稽古。前日・前々日の山歩きのせいで右膝に不安。通し稽古。ルートロストしながらも倒木を超えて登る感じ。バリエーションルート多数。
10/1 寝違えて首が動かない。昨日から身体は湿布だらけ。僕が発話する女1のパートは道迷い多発で、身動きが取れなくなることも有。振付と台詞がのっぺりくっついて取れなくなると観てる人たちの低体温症が伝わってくる。
10/5 公開稽古。横田さんがオープニングアクトで場をなじませてくれてから、集中的に女1パートの練習。10人くらいの人に観られるととても怖い。喉の穴が1.5cmくらいしか開かない。とりあえずやる。迷走。迷歩。立止まる。3回繰り返してなんとかルート開拓。こういう状況を作ってくれる、観にきてくれた人達に感謝。疲れてトークは後半15分瞑想。
日々
10/2 は自宅での友達たちとのおしゃべりを小森はるかさんと瀬尾夏美さんが撮影していった。カレー振る舞う。変な会話劇の練習してる私がカメラの前で変な会話。
10/6 は太一さんと由紀子さんとコズフィッシュの事務所に遊びに行った。『坊つちゃん』のいろんなヴァージョンを見せてもらった。いろんな体の坊つちゃん。中谷宇吉郎展の図録を頂く。我が家の猫ズの名前はトラヒコとウキチ。嬉しい。
・・・
人と話してるときに発話として表現されない色々を舞台に乗せるために、戯曲以外の自分が書いたテキストを素材として使う、言葉が書かれずに印象のままでは舞台の上では使えない
岡田
2019/9/12稽古場日記
昼12:30にいつも稽古をする急な坂スタジオではなく横浜のstスポットに集合し、照明機材のワークショップを受けたあとに公開稽古をした。
機材を扱うのにビーサンを履いていったのは失敗、三脚を登る途中、滑って安定しないので次回からは靴を履くこと。
公開稽古は早くもチケット予約をしてくれたお客さんが3人、stスポットのスタッフの小山さんも含めて4人の人たちが稽古を観ながら、色々思ったところを発言してくれた。出演者も4人だ。自分たちがつくっているものが外部の人からどう見えるのかを聞くというのは貴重で、難しい。作り手たちの内側で共有されている(ことにしている)言語を、見る人たちに翻訳して伝えなければならない。太一さんはそのことにとても自覚的でケアフルだから、言葉通り手取り足取り、お客さんに伝えにいこうとする。
しかし、夏に稽古してきたことが、人前に立ってやってみると、まだ全然繰り返せるようなものにはなっていないこともわかった。「会話劇」をつくるために役者が遂行するべき行為を、何度も繰り返せるものとして明確にしないと、この作品は演劇として立ち上がらないみたいだ。
今日は出演者4人だけで稽古。オフィスマウンテンの稽古で、役者以外の見る人がいないのは珍しい。
3人が舞台に立って動く。その中の1人が発話する。もう1人は外からそれを見る。これをぐるぐるとやる。
1人入れ替わるだけで舞台上の動きや関係性の生まれ方は全然変わる。
会話劇の会話とは何か、みんなで話したりする。
大谷さんの発案で、次回の稽古までに台本のテキストにリアクションする形で、4人が自分の記憶を引っ張り出して文章化してくることになった。その新しく書いたそれぞれのパーソナルなテキストを「会話劇」の動きを作るための素材とする。
稽古後に少しビールを飲みすぎた。
2019/8/8
初日。台本は読み込んでるけど発話できるようになったり流れを覚えたりするのは全然別って話。発話するための文章を記憶するっていう行為の不自然さを実感している。詩を暗唱する人とかいるけど音で覚えてんのかな。文字列を記憶するって無理で、先の言葉が出てくると次の言葉が出てくると自分は思う。
馬場くんに3月の作品で使うテキストの書いてるやつを読んでもらった。
ジャンケンで負けたから1番目にみんなの前で自分の台詞を発話しながら動いてみる。言葉から受けるイメージって僕にはあまりなくて、1回目は声に出しながら身体が塊のようになる。内側から塊のような身体は、外から見るとおもしろいらしい。こっちはそれほどおもしろくない。見ている人たちに色々言われて2回目からは体の部位が分節化してくる。意識の上でも動きでも切り別れてくる。これが言葉とぶつかったりぶつからなかったりするのがわかる。言葉をいいながら、次や前の言葉を、体の中や外に配置する。それが楽しい。3回もやった。それだけでとても疲れた。
2019/8/5
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