9/30 稽古場日記
飯塚大周
初めての通し稽古。
全体を通してやや緩慢な雰囲気は否めなかったが、間違いなくオフィスマウンテン流の会話劇が構築されつつある。一見回り道に見えたこれまでの稽古が着実に実を結んでいるようだ。
振付がうろ覚えだったり、台詞が飛んでしまったりするなんてことは、稽古を繰り返せばじきに解決するはず。言葉と動きを更に体に定着させればもっと鋭い作品になっていくだろう。いい公演になる気配をすでにピシピシと感じる。
会話劇となると舞台上が静的となりがちだと思うので、誰かが会話の「輪」に加わる、あるいは外れる、といったフォーメーションの変化を、些細なものでもアクセントとして働かせるという振付が大切な気がする。もしくは、静的ゆえに空間の密度を高めるというのも大いに効果として期待できそうだ。
これは私見だが、会話劇に大切なものはお互いのリズムを合わせることではないだろうか。周りとリズムが合っていれば台詞がどうあれ、会話をしている感じを見せることが出来るのでは…と思う。逆にリズムを崩せば、話を聞いてない様子を見せることが出来る。
お客さんはどう思うのだろう?
我々のやっている作業を公演で「発見」してくださることを願う。
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