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岡田勇人

稽古場の風景:萩庭マウンテン

更新日:2020年2月23日

岡田馬場の岡田が各団体の稽古場にカメラを持ってお邪魔しました。

撮影してきた写真や映像を「稽古場の風景」としてブログに連載します。第4回は萩庭マウンテンです。




出演する中野さん




出演する横田さん



演出の萩庭さん




2020年2月20日、萩庭マウンテンの稽古を観に家から歩いて北綱島のベルリンセミナーハウスへ。到着するとすでに稽古が始まっていた。翌日の中間発表も控えてか、張り詰めた空気も感じる。アポ取ってるし見知った人たちなので構わずカメラを回す。








ふたりの目線がドラマチック



ヨガマットと中野さんのデュオ




上演ってなんだろう。最近はテキストが持っている情報を処理すること、と言ってしまえないかと思っている。私にとってはトレーニングだ。それは最初から書かれたものに何か余計なものを足していく作業ではない。だから、テキストが持っている情報について話し合うのは重要だ。各々の読み手が産出したイメージではなくて、テキストがそうなっているところのもの。上演する身体がそれを超えた情報、ノイズを含んでしまうということは全く別の問題だし、必然だ。それはそれとして考えられうるべきこと。情報が埋め込まれている障害物、としてテキストを考える。


この処理の問題を俳優に任せる。すると俳優は読みの細部の情報過多、あるいはテキストとは全く関係のない、現実・その場のフレーム問題が解決できずに、判断をくだすことができず、袋小路に陥ることがある。その状態はおもしろいものでもあるが、おもしろがれない状況もままある。動かねばならぬのだ。動きを選択しなければならない。動けないことを動かなくてはならない。ツラい。


すると上演のために共有すべきことを決めておく必要がある。さらにいえば、共有したものをどのように使用するかについて、話し合って、練習しておく必要がある。萩庭マウンテンの稽古を見ていて、テキストの上演において、テキストに埋め込まれている2人の語り手が同じ空間にいる/いない、という情報を舞台上においていかに処理するのか、舞台上で共有されて遂行されるべき行為はなにか、それを設計するのが演出の仕事だと思った。




出演者同士でめちゃめちゃ話してる



稽古終わっても2人とも自主練してるのが印象的だった








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